在学中の奨学金について
僕は親の援助が少しと、後はほぼ学生支援機構の奨学金を使用していました。(今考えたら何割でも親に援助してもらえたのは本当にありがたいことだなと思います。)
お金はなかったですがバイトが出来るほどの器用さや余裕もなかったので奨学金を上限まで借りて学生生活をしていました。
第1種(無利子)と第2種(有利子)のどちらも借りていました。
当時1つ上の兄も学生だったため、第1種については家庭内の経済状況に余裕がないことをアピールして審査が通りました。
そもそもの話し、お金がないなら入学時に特待生を目指せという話しも出てきそうですが、脳みそはお粗末だったため、最初から諦めてしまっていました。(難しくても努力はするべきだったなと反省です)
在学中は再試験による出費も抑えるため単位も落とさないように4年間を過ごしました。
落としたのは1教科のみ。実習も得点が低いものもありましたが何とかストレートで通ってきました。
普段の生活費に関しては親からの仕送りでは十分とは言えない額だったので、奨学金の一部は生活費にも充てていました。
当時の生活状況
一時期はひもじい思いもしたのを覚えています。
休みの日で特にすることもなく、外は真冬の銀世界。
ストーブを付けることすら勿体ないと思い、布団にくるまりテレビを見ながら明日を待つという生活をしたこともありました。
ご飯もケチっていたこともありますが、空腹も20時間程度が限界で時間を見計らい歩いて10分のスーパーのタイムセールを狙いにいくこともしばしばありました。
おいしそうなものを目に登場人物がよだれを垂らすというような、よくアニメで見るシーンですが、スーパーに行ってお惣菜を見ていると自然とよだれが溢れ出てくるなんていうこともありました。
大学生でお酒も解禁されて、浮かれたい盛りでしたが、誘われた飲み会もいつも参加とはいかず控えてた時もありました。
「先輩がおごってくれるならついていきます」なんて小ざかしいことを言って飲み会に連れて行ってもらうことも…
奨学金制度について
個人的な意見として、地域によっては3年働いてくれたら貸したお金は返さなくて良いとしてくれている病院があります(2018年当時)。
今になって思えば病院の奨学金制度を利用する方が圧倒的に後が楽だなと思います。
当時気軽に遊びに行けるということと、地域の病院より経験が詰めるという理由で都市部の大きな病院に就職を考えました。
そのため地域の病院の奨学金は利用せず、学生支援機構を利用しました。
聞いてはいましたが、正直返済が本当に大変です。
現在のところ看護師歴と返済歴が同じということで長期的に奨学金に追われることになります。
僕は今年で33歳で小さな子供もいますが、まだ奨学金の返済は終わっていません。
新人から約3年間、出来るだけ出費を抑えて有利子の方を全て返済しました。
「あぁ、頑張ったなぁ」と思う反面「またお金なくなっちゃったな」という虚無感に苛まれました。
無利子の方は今も返済中です。
生活費+養育費で月々中々の額が飛んでいきますが、加えて月16000円程度返済いくわけです。
ご利用は計画的にとよく聞きますが若いうちから決まっていなかった未来を見据えて行動できる人が一体どれだけいるのやら…
今改めて奨学金制度のことをリサーチすると2020から返済不要の制度も行われていたんですね。
世帯収入やその後の成績、レポートなどを加味されて受けられる制度のようです。
僕の場合だったら当時の親の年収自体はそこまで悪い物じゃなかったと思うのできっと受けられなかったでしょう。
これから奨学金を受ける学生さんへ
結論を言うと、受けれるのであれば病院の奨学金制度を利用するのが後々良いということです。
言い方が失礼かもしれませんが、奨学金制度を設けている病院は言わば都会から離れている病院が多い印象です。
新卒20代前半、僕と同じように都市部の病院で先進的な医療を学びつつ、遊びにも行きたいと考える学生さんは多いと思います。
しかし、ちょっと先の未来で結婚や出産等、お金が一気にかかることが出てくる可能性があります。
それを考えるといつまでも奨学金の返済を続けるのは精神的にもきつくなってきます。
再度リサーチすると今でも看護学生奨学金制度を設けている病院を多数あるようです。
病院によって免除額も違うのでそれを踏まえての就職活動をするべきだと思います。
これから頑張る学生さん達のために、僕の経験が少しでも役立つことを願っています。
それではまた。
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